保証金と所有権買取 どちらが有利か

保証金と所有権買取 どちらが有利か


所在 南4丁目 中央5丁目 南3丁目 南1丁目
引渡 平成13年6月 平成13年6月 平成14年2月 平成15年8月
土地面積 204.62 228.15 244.38 308.00
保証金 3,300,000 4,500,000 3,300,000 5,300,000
地代 27,500 37,300 28,152 45,533
地代倍率 120.00 120.64 117.22 116.40
土地価格 21,280,480 23,043,150 24,193,620 27,350,000
保証金% 15.51% 19.53% 13.64% 19.38%
保証金15% 22,000,000 30,000,000 22,000,000 35,333,333
差額 -719,520 -6,956,850 2,193,620 -7,983,333
先日も、ご紹介した、比較一覧表です。
築15年前後の建物なので、定期借地権の残存期間は35年前後です。

中央5丁目の物件と南1丁目の物件は、
地代を52年間払い続けたとすると、所有権買取価格を越えてしまいます。

中央5丁目 37300円×12ヶ月×52年=23,275,200円
南1丁目  45333円×12ヶ月×52年=28,412,592円

残存期間は35年なので、新たに購入された方の支払額が
所有権価格を越えてしまうわけではありません。

中央5丁目の保証金 450万円 35年返済 11932円(金利 0.625%)
11932円+37300 12ヶ月を35年 20,677,400円
2300万円を借入 月々60,984円   25,613,233円

35年後の所有権価格が、差額500万と保証金450万の合計950万円
以上あるかないかです。現在の所有権価格の半分以下になる。
実際には、土地の固定資産税の支払いがありますので、差は小さくなります。

金利が2%の場合、3200万円の支払いになり、640万円支払い利息が増えます

中古住宅の住宅取得控除は年額20万円が最大です。
返済金額が多くなれば、
戻ってくる税金も多くなり、今では当初10年間は無利息の状況です。

所有権での購入が有利な要素がプラスされます。

定期借地権分譲が行われた時代は、公庫の金利が2.5%で10年目以降は4%でした。
私は、10年目以降にプロパーローンに借り換えが出来ましたが
定期借地権のローンの審査は厳しく、
思うように、借り換え出来ていない方も多いと思います

金利が高い時代は、定期借地権付き住宅が有利な条件が多かったですが、
1%を切る低金利の時代では、所有権にするほうが、
今後、売却・処分する時は、有利になる可能性が高くなっています。

比較表を作ることで、割安な保証金・地代の物件と
割高な物件を比較することが出来ます。
地代は、払い続ける必要があるので、
しっかりと検討をして、
定期借地権か所有権かを選ぶ必要があります。

所有権にした場合、返済が厳しくなるのであれば、
その物件は見送るのが正解です。

建物金額が安くなっている、定期借地権付き中古住宅の購入で、
所有権価格での返済が厳しいのであれば、予算オーバーだと考えて良いと思います。

築25年、残存期間が25年を切れば、
売却する条件が厳しくなります。
建物の評価も少なくなるので、価格がつきにくくなります。
ローンの残債金額よりも、高い金額で売却することが出来るのか??

事例が少ないだけに、予想がつきにくい状況です。

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